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命を繋ぐ
水やりの作法。

「水やり三年」。昔から園芸の世界でそう言われるほど、水やりは奥深く、そして最も重要な手入れです。

単に水を注ぐだけの作業ではありません。土の乾き具合を確かめ、葉の艶を観察し、植物の喉の渇きを感じ取る。 それは植物との静かな対話の時間です。

桜の見えるベランダで鉢植えに水をやる女性

鉄則:「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと」

なぜ「乾くまで待つ」のか?

常に土が湿っていると、根が呼吸できずに窒息し「根腐れ」を起こします。土が乾く過程で、鉢の中に新鮮な空気が引き込まれます。根は水を探して伸びるため、適度な乾燥は丈夫な根を育てるために不可欠なのです。

なぜ「たっぷりと」なのか?

コップ一杯のチョロチョロ水やりは、土の表面だけを濡らし、鉢底の根まで水が届きません。底穴から流れ出るほどたっぷりと与えることで、土の中に溜まった古い空気や老廃物を押し出し、新鮮な空気と水を鉢全体に行き渡らせることができます。

乾きの見極め方

土が「乾いた」状態を知ることが、水やりの第一歩。五感を使って植物の状態を確かめましょう。

  • 見る

    土の表面の色が白っぽく変化しているか。葉が少し下を向いていないか。

  • 触れる

    土の表面を指で第一関節くらいまで挿し込み、湿り気を感じないか。

  • 持ち上げる

    鉢を持ち上げ、水やり直後と比べてふわりと軽くなっているか。

窓辺の観葉植物に霧吹きで葉水をする様子

もう一つの水やり「葉水(はみず)」

根からの水やりとは別に、霧吹きで葉の表裏に水を吹きかける「葉水」。 熱帯雨林原産の観葉植物は、空気中の水分を好みます。 葉水には、乾燥を防ぐだけでなく、葉の埃を落として光合成を助け、 ハダニなどの害虫を予防する重要な効果があります。 一年を通して、毎日の日課として取り入れることをおすすめします。

朝の光の中、シュッと一吹き。それは植物のおめざめ。